TRAINERROAD(以下、TR)は使用し始めて3年目に入りました。
その間のFTPの最小値が168、最大値値は199で現状は197。
体重の増減やケガやコロナ罹患とかもあったので、FTPの数値だけでは判断できませんが、現状の状態はいい気がしています。
そんな中?TRも進化を続け、「AI FTP」という機能が実装されました。
今日はその「AI FTP」について紹介したいと思います。
TRでは定期的(トレーニングプランにもよるかもしれませんが、僕の場合は1.5カ月に1回くらい)にFTPテストが組み込まれます。
FTPテストを行って、トレーニング負荷を適正にしていくためですね。
TRのFTPテストはRamp Testなので時間にして20分~25分程度。
なので、通常行われていたFTPテストよりは辛くなく、ダメージも少ないですが、とはいえその時の体調により当然FTPに影響が出ますし、テスト自体の時間も確保しなければならない為、それなりにストレスではありました。(気持ち的にもなぜか追い込まれる。笑)
という課題を解決する為に産み出されたのがTRの「AI FTP」です。
「AI FTP」とは簡単に説明すると、
FTPテストをやらずに日々のトレーニングの結果からFTPをAI(機械学習)により自動計算する機能
です。
「AI FTP」はTRを利用していればだれでも使える機能です。
具体的な使用方法は次の2パターンありますが、いずれもボタン押すだけ。
①TRのアカウント設定から「AI FTP検出」ボタンをクリックする
②カレンダーにスケジュールされたFTPテスト部分にある「AI FTP検出」ボタンをクリックする
但し、「AI FTP」がFTPを検出するために必要な条件があります。
それは、
TR上でワークアウトを10回行う
だそうですが、利用しはじめたばかりの人以外は関係ないですね。
ではでは、その後はどのタイミングでFTPが検出されるのかというと
28日毎に検出される
そうです。
ではなぜ28日毎なのかはこちら、HPから引用させてもらいます。笑
体力の変化には時間がかかります。機能的閾値パワー (FTP) の変化を引き起こす生理学的プロセスは、繰り返されるトレーニングのストレスに身体が徐々に適応するため、トレーニング、回復、および速度向上に数か月かかる場合があります。これが、トレーニング プランに 4 ~ 8 週間ごとの FTP テストのみが含まれる理由であり、AI FTP 検出が 28 日ごとよりも頻繁に利用できない理由です。つまり、FTP はそれほど頻繁に大きく変化するわけではありません。
FTP を頻繁に更新しすぎると、不必要なだけではなく、実際にトレーニングに悪影響を与える可能性があります。それは、構造化されたトレーニングが漸進的過負荷の原則に基づいており、慎重に選択されたワークアウトの難易度が段階的に増加して、適切な生理学的システムに適切に挑戦し、フィットネスを構築するためです。FTP を頻繁に変更すると、この進歩のペースと規模が妨げられ、目標を達成するために必要な一連のワークアウトを完了できなくなる可能性があります。
つまり、AI FTP 検出を 28 日以上の間隔で使用することは、フィットネスの変化の緩やかなペースを反映するだけではありません。また、トレーニングの効果を最大限に発揮し、スピードを上げるのにも役立ちます。
TRAINERROAD HPより引用
今までのFTPテストのタイミングの考え方と同じということですね。
そして、FTPが変わればワークアウトの強度も変わりますが、FTPのみに基づいてしまうと日々のワークアウト強度は28日間変化がない事になってしまいます。
そこを補う機能が「Progression Levels」になります。
↓ 「Progression Levels」 についてはこちらの記事を参照ください。
Road bike_08 : TrainerRoad 新機能「Adaptive Training」ベータリリース!如何に効率よく、如何に質を高めてトレーニングを行うか、TRの思想は明確。
そこに向けて随時バージョンアップも行ってくれるので、僕にとってはいいサービスだなと感じています。
もう1つ、「AI FTP」がすごいなと思う特徴があります。
それは
屋外での実走や別アプリでのワークアウトの結果も含めて計算される
ことです。
TRを利用してのワークアウトのみでの検出となると、実走がメインで補助的にTRを使用している人とかには一気に魅力がなくなってしまいます。
僕も実走は増やしたいと思っていたので、ありがたい仕様です。
さすが現代の象徴「AI」、何でもできますな。
僕も今年のフジヒルが終わった以降、「AI FTP」を利用し始めました。
ちょうど先日 「AI FTP」によるFTP検出がなされたので最後に画面紹介したいと思います。
↓ 前回のFTP検出から28日経過したので、「新しいFTPを検出しますか?」との問いが出ます。
↓ 「DETECT FTP」を押すとFTPが計算されます!(Your Hardの前は名前が記載されたので隠してます)
↓ 新しいFTPを受け入れると、結果に合わせてProgression Levelsが再計算され、以降のトレーニングプラン、ワークアウト種類、強度に反映されることになります。
「AI FTP」はFTPテストをやることにストレスを感じていた人、貴重な時間を効率よく使いたい人には持ってこいの機能ではないでしょうか。
実走分も反映されるわけですから、普段インドアトレーニングを行わない人にとっても有効なので、この機能を使うためにTRを導入するのもあるかもしれません。
中には計算で出しているので誤差あるだろうという意見もあると思いますし、実際にFTPテストを行う場合とでは、多少なりとも差が出ると思います。
ただ、FTPテストもAI FTPで出した数値も所詮はベンチマークです。
大事なのはなるべく条件を合わせた上で、継続的に計測、使用することです。
今日はここまで。